今週は円高の日もあればドル高の日もあるというぱっとしない一週間でした。
アメリカ・日本の株価だけが強気に上昇する相場でした。
世界的にはリスクオフの流れがあるのにも関わらず、株高というやや怪しい一週間のファンダメンタルズ分析と来週のトレード戦略を考えていきましょう!

今週もエントリーできる場所が少なかったな〜



今から円高の波に乗るのも怖くてできないもんね!
そういうときは休むに限るよ〜
この記事で分かること
✓ 先週のファンダメンタルズの解説
✓ ドル円・ユーロドルのチャート分析
✓ 来週のトレードポイント
【忙しい人向け】ここだけは抑えたいポイント
まずは忙しい人に向けたここだけは最低限押さえておきたポイントを解説します。
今週の相場のポイントは 市場によって景気後退への捉え方が違う ということです。



ここ重要!
ここだけは抑えたいポイント
市場によって投資家の景気後退への考え方が違う!
✓ 株式市場は完全に楽観視でリスクオン
✓ 債券市場はリスクオフ
⇒ 市場の動きに統一感がなくトレードの難易度が上がる



値動きに統一感がないので根拠を持ったエントリーが難しくなってきました。



投資家の思惑が一致したときの相場の方がやりやすいよね。
先月まで続いたドル高相場がいい例だね!



とにかくこのような相場では
大きな損を被るようなトレードをしないこと!
先週のファンダメンタルズ分析
アメリカ株
投資家たちは完全に相場を楽観視しています。
リスクオフの報道が発表され、国債が買われているのにも関わらずアメリカ株は常に上昇していました。
株式にとってマイナスな情報が流れても今の相場ではプラスに捉えられてしまうそうです…
直近の地合いはリスクオフなのでアメリカ株を積極的に買いたいフェーズではないでしょう。
米株投資家市場を楽観視しすぎ!
今の株式市場の地合いはどんなマイナス報道もプラス材料に…
積極的に株を買うべきではないので、
あせらず市場の動向を眺めるのが吉。
S&P500のチャート分析





現在のアメリカ市場は完全に加熱モードだね。



売りが売りを呼ぶ展開にならないことを祈ります…
アメリカ長期金利
債券市場は株式市場と真逆で景気後退を懸念した動きが目立ちます。
値動きも小幅で2.8%台周辺で推移しています。
FOMCによる2022年の金利見通しが3.37%であるため、現在の金利は低すぎることが分かります。
今後の株価の動きと金利の動向が一致してくるかどうかに注目です。
債券市場は景気後退懸念が膨らむ
株式市場とは真逆の考え方をしている債券市場
2022年の金利見通しからの乖離が大きい
⇒ 金利が上昇するフェーズがやってくる可能性大!
アメリカ長期金利のチャート分析





世界で起きている事情は同じなのに市場によって捉え方がここまで変わるのは面白いね。



株式は強気で楽観
債券は弱気で悲観
この相関がいつまで続くのか注目だね。
日本株・長期金利
日経平均は反発するかどうかの重要ラインをしっかり上に抜いてきました。
チャート的には上昇ムードが漂っているのではないでしょうか。
台湾を巡った中国とアメリカの衝突懸念やロシアウクライナ情勢など、地政学的リスクが大きくなっています。
好調な日本の個別銘柄を安値で買うチャンスでもありますが、世界的なリスクが解消されたわけではないので、大きなリスクをとって日本株を買いにくい時期でしょう。



珍しく日本株にも追い風が…!
高配当株など割安日本株を仕込むチャンス!?
日経平均のチャートは重要なところを上抜け!
企業の業績が好調であればここが買い増しポイントかも
ただ地政学的リスクによる急落を常に頭に入れておくこと!
日経平均のチャート分析





久々の日本株の買い増しチャンスだと思うので、企業決算など気になっている企業をリストアップしておくと良いでしょう。



日本の長期金利は相変わらずだね。



もちろん。
FXにおけるクロス円はまだまだ上昇目線で良いでしょう。
しっかり転換のサインが出てからですが。
原油価格
原油価格がジリジリと下がっています。
原油はドルでしか購入することができないので、原油価格が上がれば上がるほどドル円が上昇する可能性が高くなります。
影でドル高の鍵を握っている原油価格の動向にも注意したいところです。
原油高はドル買いの追い風に
原油価格が下がっているので積極的にドルを買いたいフェーズではありません。
理想は 原油高、金利上昇、ドル高です。
ここまで条件が揃えば積極的にドル円をロングエントリーしていきたいところです。



先月までのドル円上昇はまさに原油高、金利上昇、ドル高だったね。
自分がトレードしやすい条件だけ取引するのもありかも…



それこそ個人投資家、兼業トレーダーの強みだね!
相場が難しいときは本業で稼ごう!
通貨強弱
一週間単位で見ると全体的な強弱のボラティリティが小さくなっています。
通貨によっての差が小さくなることで、相場のボラティリティも小さくなります。
今週は相場があまり動かず、稼ぎにくい週だったと言えます。
やや長期的な1ヶ月単位で見てみると ドルとユーロが非常に弱い展開 であることがわかります。
ドル安・ユーロ安に逆張りするのであれば 根拠が出てからのエントリーが確実 でしょう。
ドル高に転換するのはまだまだ先か?
週間的にはボラティリティの低い稼ぎにくい相場に
長期的にはドル安の流れが継続中
ドル安に逆張りするときは注意が必要!
通貨強弱のチャート分析







FOMCの金利見通しを参考にすると、
やはり長期的にはドル高目線で良いと思います。
しかし、短期的にはドル安が止まらないので、この流れに逆張りするときは注意が必要です。



はやくまたイージー相場にならないかなァ〜
来週のトレード戦略
ドル円
週末のアメリカ雇用統計では 予想を大きく上回る好調な結果 を根拠にドル円は大きく上昇して週末を迎えました。
週足も大きく下ヒゲをつけていてドル高の雰囲気を漂わせています。



完全にドル高になったわけではないので注意!
来週のドル円は特に アメリカ金利の変動も気にするようにしましょう。
現在の大方の相場の注目は金利です。
金利上昇を伴うドル高であれば本質的なドル円上昇ととらえるべきです。
雇用統計でドル円急上昇!!
雇用統計発表後、数分で2円上昇する
来週は金利の変動にも注目!
⇒金利上昇を伴うドル高なら継続する可能性大
ドル円のチャート分析





テクニカル的には下落のトレンドは終わったので、ドル円の買いエントリーの場所を探すのが得策です。



完全に流れが決まったわけではないので、あまり大きくポジションをはらないように注意しよう!
ユーロドル
最近のユーロドルは非常にコスパの悪い値動きを繰り返しています。
通貨強弱を見て分かる通り、ドルもユーロも弱い状態が続いています。
しかし、週末の雇用統計を受けてドル買いの雰囲気が出てきました。
金利上昇・ドル高が進めば、ユーロドルは再びパテリィ(1€=1$)割れを目指すかもしれません。
私の本命はドル円の買いなので、ユーロドルにおいては「高いところで売れたら売る」というスタンスでトレードしていこうと思います。
本質的なドル高が来るまで様子見か
ボラティリティの小さいユーロドル
週末の雇用統計でドル高の流れが?
⇒ 米金利上昇が続けば下落する可能性大!
ユーロドルのチャート分析





またパリティを目指すのかな!?



一度パリティを達成しているので心理的にも到達しやすそう!ユーロドルは引き続き大きな下落に要注意だね。
ドル高再び来るか!?
先週まではドル高の調整相場でした。
しかし雇用統計の結果を踏まえ、再びドル高の雰囲気が漂ってきました。
金利・株の推移は必ずチェックしてトレードしましょう!
来週も皆さんに爆益あれ!
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